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帯で決まる着物

お祝いの席には欠かせない、黒留袖と訪問着は帯で決まる着物であり、帯選びは慎重で無ければなりません。着物は、着る人の年齢や立場に見合った物を着用しなくてはならないルールがあります。まず黒留袖を着用できるのは、既婚女性になります。最近は、新郎新婦のお母様が主に着用していますが、お母様でなくとも、親族なら黒留袖が第一礼装となります。しかし、お母様以外なら訪問着でも失礼ではありません。未婚女性の場合、振り袖が第一礼装になります。

黒留袖には金や銀をあしらった帯を締めるのが通例です。もちろん華やかさを演出することもありますが、黒留袖を着用する場合、帯締めは金糸と銀糸を使用した物を身につけるのが決まりとなっており、これらに見合ったのが金や銀を使用した帯になります。ちなみに帯締めは左側に金色、右側に銀色が来るように締めなくてはなりません。元々黒留袖は、他の着物に比べると良い生地を使っているため、重厚感があるのですが、比翼と呼ばれる襟のため、他の着物より厚みもあります。お祝いごとは重ねて起きるようにと願いを込めて、襟が重なった仕様になっているのです。

帯は袋帯を使用します。袋帯とは、袋状に二重になった帯のことで、訪問着、付け下げなどにも利用することができます。訪問着にはおめでたい柄が適しています。代表的なのが吉祥紋様です。吉祥紋様は、お祝いごとに相応しい柄が多くあります。例えば、鶴と亀など長寿や仲の良さが強調される老境の象徴として古くから使用されている物もあれば、慶事のシンボルとして松竹梅が用いられることもあります。3つが同時に使われることは、稀で1つ、または2つのものが主流となっています。

他にも夫婦円満を願い、貝桶をモチーフにした物や、子宝に恵まれるようにザクロをあしらった着物もあります。その他にも発展を願う、扇柄や登るイメージが強い鯉なども積極的に柄に取り込まれています。もちろん、これらの柄が黒留袖に使われることも多く見られます。また華やかさが象徴される御所模様も、お祝いの席ではよく使われます。御所模様とは、牛車や草花などをあしらった物が多く、非常に雅で華やかな印象の柄です。

使用される草花は、椿や桔梗、桜、牡丹、朝顔など存在感のある植物が多いのが特徴となっており、着物に彩りを添えてくれます。これらの柄は、その昔宮廷の調度品にも用いられ、非常に趣を感じる構図となっています。訪問着の場合、金糸や銀糸を必ず使う必要はありませんが、やはり吉祥紋様や御所模様を用いた帯を使用することをお勧めします。

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